= 楽曲解説 =

 マリンバとウインドアンサンブルのためのコンチェルト
 Concerto for Marimba and String Orchestra は1999年にシーイーウーと台湾のMoment Musical Orchestra 〔ポール チン/指揮〕に対して書かれた曲である。私は1989年の“ノーザンライト”以来、マリンバソロの曲を書いていない。この頃は、丁度マリンバの低音が作られ始めた時期であった。私はこの美しいマリンバの低音を生かしたかったとともに、マリンバの持つ、様々な色、そして感情表現――興奮、鋭さ、歓喜、物欲しげさ――を表現するよう試みた。第1楽章は、1楽章と3楽章の最後に現れるコラールにて開かれる。このコラールは平和と喜びの象徴である。長調であることも増してプラスになっている。このコラールの後に、突然曲の感じは変わり、テンポは速くなり、回るようなテーマとアルペジオが現れる。第2楽章は、言葉なしで、とても個人的で、叙情的で表現豊かな楽章である。中盤は緊張感がある個所もあるが、最終的には、静寂さを戻す。終楽章は、奮起するロンドであり、これは実際ブラームスと彼のハンガリー的な音楽に影響されている。私のウクライナとポーランド人としてのバックグランドと、東ヨーローッパのハーモーニーが混ざり、またジャズに見られるシンコペーションのリズムも含まれている。
 2002年から2003年の冬に私の大学の友人、バージニア アレンがこのオーケストラのためのコンチェルトとウインドアンサンブル用に編曲をした。私の彼女の美しく、繊細で、また素晴らしい色合いを兼ねているこの編曲に対して、大変感謝をしている。オーケストラのCDはシーイーウーとInternational Sejong Soloists によってリゾネーター レコードから2003年にリリースされた。